樹脂ロジン
松脂を収穫という形で採取・加工して得られる松脂は樹脂松脂と呼ばれ、松の木を継続的に収穫できるため、資源を十分に活用できるという特徴があります。中国は松脂資源が豊富で、松脂生産量世界一の国です。松脂の生産量は今後も相当な期間、35万トンを超え続けるでしょう。そのため、今後20-30年間の世界の樹脂松脂の年間生産量は65-70000トンにとどまると予測されています。
ウッドロジン
松の根や幹を切り、樹脂を溶剤に浸して加工して抽出したロジンです。主にアメリカで生産されており、原料は同国南東部の原始的な松林に依存しています。森林資源の減少により、ウッドロジン原料が不足し、生産量は1950年の316000トンから20000トンに減少しました。旧ソ連でもマツノマツを生産していましたが、資源の減少により生産量も激減しました。現在の世界のウッドロジン生産量は、ロジン総生産量の5%未満と推定されています。
浮上油ロジン
木材パルプおよび製紙業界では、硫酸パルプ化から回収された黒液を加工しており、その性能はもともとロジンより劣っていました。しかし、品質の継続的な改善により、その性能は現在ロジンと同等になっています。製紙に使用される松材の割合が減少したため、浮上油蒸留から得られるロジンの収率は低下しました(27%から21%)。そのため、近年、粗浮上油の蒸留能力は増加しましたが、浮上油ロジンの生産量は比較的安定しており、ロジン全体の約30%を占めています。
ロジンの原料と加工
Mar 18, 2024伝言を残す
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